
玉川町の老人クラブの皆さんの木工所として発足し、合併後も趣味の会として30名の会員を要する「今治木工工芸クラブ」の皆さんを木工館にお訪ねしました。昨年、奈良原山出土の国宝の多宝塔のレプリカ作成で話題になりましたが、最近は3月に玉川万葉の森に約50体のオブジェを設置し、テレビ、新聞で報道されました。中でも、フクロウが飛び立つ瞬間から着地までをスローモーションのように、11体で表現しているのは圧巻です。普段の皆さんの活動振りや、制作上の苦労話などお聞きしたいと思います。
以下、概要をご紹介します。

みなさんこんにちは。すばらしい活動をされている「木工工芸クラブ」のお話をいつかは聞かせていただきたいと思っておりました。「この人に聞く」のインタビューはいつもはお1人ですが、今日は皆さんごいっしょにお願いいたします。先ず、会員になったきっかけをお聞かせください。
この度の万葉の森のフクロウのオブジェが、共同作としては2作目ですが、なぜ
フクロウになったのですか?


組み木細工は孫にお雛さまを作ってやることがきっかけでした。資料探しから始め、好きな絵を紙に書いて拡大縮小し、木に貼り付けて糸鋸を使って細
工をします。これらの本も全部資料で、会員が持ち寄って参考にしています。
何時までも元気で休まんようにしたい。み~んな何にでも首突っ込むけんねぇ。彫金もするし、大抵のもんは何とか成る。

木は乾燥してから細工をすることを考えて、50年位前から集めはじめだした。それが今は倉庫にいっぱいになってで150年分くらいはある。ほやけん、使い切るまでは死ねんのよ。(一同大爆笑)
四国88箇所を回っていて読経の時、鐘や木を鳴らすのをもっと軽い竹で作ってみたらどうかと思い付いたのが竹で作った竹魚です。作ってみたら軽くていい音がするので好評です。穴を開ける位置で音色が変わるので面白いですよ。
