
第1回めとして、玉川町摺木にお住まいの品部政夫様(大正14年生まれ)をお訪ねしてお話を伺ってきました。
品部さんは、いつもどおりのお人柄そのままのにこやかな笑顔で私たちに応対してくださり、時の経つのも忘れてお話に聞き入ってしまいました。その内容の一片をお知らせします。
自分が定年を迎えたとき(28年前)の挨拶状に、「花作りに趣味があり、
余生は花を作って過ごしたい」と書いたのを今も思いだしますが、そんなつもりで第二の人生を出発しました。
そうですね。老人クラブの会長もしたり、高齢者スポーツクラブにも参加したりしました。ゲートボールはたいへん苦手でいつも劣等感を味わっていたんですが、勝運があるのか私が出ることによって不思議とチームが勝っていたので皆がよく誘ってくれました。グランドゴルフは今でも好きで「枯れ木も山の賑わい」と思い週に三回くらい楽しんで出ています。
退職前から、近所の花作りや土手の菜の花植えなどはしておりました。あのころは部落内の人みんなも出て、一緒にやってくれていましたよ。そのころ玉川近代美術館は地元の人でも入場する人が少なかったのですが、部落の人みんなのチケットを購入して鑑賞し、その後花見をしたりして大いに盛り上がって楽しんだことが思い出されます。
その後、そのトンネルの手前の荒れた土地に、地域の人が重機を使ってきれいに整地してくれ、立派な花壇になったのが本当に有難かったです。
平成16年にオリーブの木を植えたのですが、ちょうどこの年に、アテネでオリンピックがあって(日本が今までで一番メダルを多く取った)、その時入賞者にオリーブの冠を頭にかぶせていたのが印象的だったので、これがいいと思って植えたんです。今ではそれが大きく育ってきたので、平成29年の愛媛国体のとき、玉川町でボート競技が行われるので、その時の上位入賞者に、オリーブの冠を作って渡したいというささやかな希望を持っているんですよ。
真剣なら智恵が出る
中途半端なら愚痴が出る
いい加減なら言い訳ばかり
まだまだたくさんお話いただいたのですが、ここに載せきれていないのが残念です。これをご覧になられた方の中から、一人でも二人でも品部さんの後継者が出てくださるのを望むばかりです。品部さんほんとうにありがとうございました。今後ともどうかお元気で、益々のご活躍をお祈りいたしております。
スタッフ一同