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古代から、都から遠く離れた四国は辺地(へじ・へぢ)と呼ばれていました。平安時代頃には修験者の修行の道であり、讃岐国に生れた若き日の空海もその一人であったといわれています。空海の入定後、修行僧らが大師の足跡を辿って遍歴の旅を始めました。これが四国遍路の原型とされています。昭和三十年代頃までは「辺土」と呼ばれ、交通事情も悪く、決して今日のような手軽なものでは、ありませんでした。どこで倒れても、お大師のもとへ行けるようにと死装束であり、その捉え方も明るいイメージではありませんでした。巡礼といえども修行中なので清浄な着衣として白を身につける、どんな身分でも仏の前では平等なのでみな白衣を着るとする説もあります。